2泊3日で岐阜県に出張測量しました。
(弊所は、お客様とのご相談の上、日本全国に参ります。)
今回の対象は、テニスコート3~4面分程度の崖地。
TLS(Terrestrial Laser Scanner)を使用して3次元点群データを取得。
TS(Total Station)も併用(後作業の点群のバンドル結合用にTS座標系を使用する為)しました。
現場は早春にしてはジャングルのような植生でしたが、器械点を48点程度に倍加させ高密度ピッチを志向したところ、レーザーは極めて小さな葉と葉の隙間を通過して、肉眼では隠れて見えない地表面を見事にとらえました。
続く内業、【Cyclone Register360】でのレジストレーション(=点群合成)作業は、肝要です。
幸いリンクエラー値は、大半がヒトケタmm、イメージとしては中央値3~5mmの好成績。
RTC360とRegister360の性能のおかげでしょう。まさに、キャッチコピーの「when it has to be right 」のとおりでした。
一方、点群のリンク結合・バンドル結合作業は、Register360の【分割ビューによる修正】機能が非常に効果的に働き、順調に進みました。
しかし、どうしても結合(=合成)できない場合もありました。
これについては、先述のTS座標系に点群座標を統一させて、無事解決。
その後は、点群編集ソフトの【Trend-Point】にデータ移行。
地表面フィルター機能を使用して樹木や草木を除外すれば(※1)、丸裸の崖地像が画面内に立体表示されます。
(※1 現場では現況保全の為【剪定】どまりですが、デジタルツイン(=デジタル現場)では豪快な【伐採】が可能!)。
以上の作業を経て、ようやくコンピュータ上で崖地の傾斜角度を精密に計測できる状態になりました。
ここで、ちなみにのセールスポイントの披露になりますが、レベル測量やTS高低測量と異なり、TLSによる3次元点群測量では、立体的に表示された崖の地肌を拡大縮小したり角度を変えたりしながら、適切な位置での断面図を抽出作成可能な事にあります。
それにしても、外業内業とも、かなりボリュームがありました。
この長い文章をお読みの方も、お疲れ様です。